音信不通の物語
初デートをした翌日、彼からメールがありました
私「昨日、自分が言ったこと覚えてる?」
彼『昨日のことは完全に覚えてるよ、あんなになったのは初めてだから。次はいつ会える?hkikoさんの都合のいいときに会おう』
私「夜なら大丈夫だよ、また都合みていい日を言うね。お仕事頑張ってね!!」
彼『出来るだけ早く会いたいです!!ワガママ言いすぎかな』
可愛いことを言う彼。
狙ってるのかストレートなのか…テンションが高いのが伝わってくる
ギャップ凄くない?もしかして、私がギャップに弱いって知ってるのかな
彼はあまり表情が豊かな方ではなく、一見すると落ち着いた大人の男性
そんな見た目の彼が、LINEの中では無邪気に私に甘えている
婚活サイトなどで出会っても受け答えが軽かったり態度も軽い人が多い中、彼は他の人と違った
誠実そうなLINEが新鮮で嬉しかったのを覚えています!!
初デートから6日後、次に会う約束をしました
彼は私に食べるもので嫌いなものは何か聞いてきた
え?そんな気遣ってくれなくても…改めて感心しました!!
世の中の普通が分からないけど、私は嬉しかったです
次の会う日が決まり、毎日のようにLINEでお仕事のこと、家族のこと色々話しました
彼に彼女がいなかった長らくいなかった理由、それはお仕事が忙しかったからとのこと
仕事仕事の毎日で、精神的に彼女をつくる余裕がなかったらしい
今やっと仕事が落ち着いたから、自分から動いて彼女を探していたとのことでした
20代はがむしゃらな時期、まして社長さんなら仕事に没頭する理由はよく分かる
誠実そうな彼が言う『頑張ってきた』はとっても重かった
上昇思考の男性にとってお仕事は命なんだろう
そんな風に感じていました
彼の家は事業をする一家らしく、彼のお母さんは専業主婦。彼は男性が稼ぐのが当たり前、そんな古風な考えを持っていました
彼のことを知れば知るほど、誠実な人となりが伝わってくる
『誠実』
彼のためにあるような言葉だなと思いました
見た目だけ見ると、彼はモテるタイプ
フリーの間告白されたことも数知れず。まあ、納得
逆ナンもあったって言ってたから、女性に困るタイプではなさそう
ただ、理想が高いというか狭いというかそんな感じなんだろうなと思いました
周りが心配して街コンに行かせるくらいだから人望もある人なんだろう
彼と話していると『THE 男』って感じ。
今の時代の男性とは違うなって感じました。男が惚れるタイプの男、周りの人に可愛がられている様子がよく伝わってきました
私が同窓会に行ったとき
「うちは二馬力だからいいけど、お前のところは一馬力で大変だな」って既婚男性に言ってる男がいた。
夫婦で納得してれば、一馬力でも二馬力でもいいと思う
その点、彼は全部俺に任せてってタイプ。男らしい人が好きな私にはドンピシャだったんですね
2度目のデートの日が来ました
初めてデートした場所で待ち合わせし、彼が予約してくれたお店へ行きました
この日は晴れていたのであいあい傘はお預け
週末だったこともあり、お店に入ると人だらけ。団体客も多く、お店も凄く混んでいました
LINEではじょう舌な彼も、会うのが2度目ということもあり恥ずかしがりが発動!
目を合わせてくれず、他のお客さんとも近かったので緊張して話しが進まない
食事が美味しいお店だったので、助けられました
美味しいお店だったから、人が多かったんでしょうね。今気が付いた
私「美味しいね、これ」
なんて言いながら、私も彼の目を見るのが恥ずかしくなり食事に逃げていました
あまり深い話しもできず、食事をすませ会計へ
レジに行く道なりから『外で待ってて』と彼。
レジ前ですったもんだするのもカッコ悪いので、私は彼にうながされるまま外で待っていました
彼がお店から出てきたのでお金を渡そうとすると、『いいよ』と彼。
この間も奢ってもらってるし、ここは押し付けるべきか引き下がるべきか迷いました
もう1度彼に言うと『本当にいいから』と彼。
こんなに甘えてしまっていいのかなと思いながらも彼の顔を立てようと思い、「ありがとう、ご馳走さまでした」と満面の笑顔でお礼を言いました。
時間は、夜の21時過ぎ
私「今からどうしようか?」なんて話しながら彼の車へ。
彼はこの日、車で来てました
わたしだけお酒を頂きました、一人でいい気分。
彼は背が高く脚が長いので歩幅が広い
小走りで彼の横に着いたとき、彼にグッと腕を引っ張られました
『危ないよ』と彼。
わたしがヨロヨロしていて、危なく見えたみたい。ヨロヨロしていたつもりはないんだけどね
優しいなあと思いながらも、触りたかっただけだったりしてと思っているうちに手を繋がれていました
本当は繋ぎたかったけど、女性と接していない時間が長すぎてストレートに言えなかったのかなって。
学生の恋愛みたいに新鮮だったのを覚えています!
何年も女性と手を繋いでいない彼、結構勇気がいったと思う
頼もしいような可愛いような…
力強く握られた手が汗ばんでくると、彼が『ごめん、汗かきすぎだね』って
やられました、かわいい!!
そんなに照れられたらこっちが恥ずかしいよ
彼の端正な横顔を見ながら、私もほっこり笑顔になりました
ずっとこの時間が続けばいいのに…そう思わずにはいられないひとときでした
このときすでに私の腹は決まっていたのですが、彼はが照れているのが可愛くてジーッと見つめてしまいました
彼の車へ到着
あてもなくドライブすることに決定しました。彼の車は私には高級車でした
首都高を走り、ある施設の駐車場へ停車
恥ずかしがりの彼には暗い車の中が話しやすかったみたい
LINEで話してくれた内容を色々話してくれました、1時間くらい話し込んでいたと思う
彼『この間言ったことは本気だから』って何度も言っていた
彼は明日お休みらしい。私は仕事
私の仕事の時間を思って『じゃあ、次もこんな風に会って…』と彼が言っている途中に私が「いいよ!!」と言いました
『え?!本当に?』
彼の驚いた顔、声も大きくて私がビックリしました
私「うん、お願いします」
彼『めっちゃ嬉しい~!!』寡黙な彼がこんなに感情を出してくれたことにビックリしたのと同時に、彼の新たな一面が見れました
【縁切り地蔵さま】にお願いして11日目、やっと素敵な彼氏が出来ました
お月さまとお地蔵さまの力で巡り会った彼となりました
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