音信不通の物語
お付き合いを始めて2ヶ月が経った頃、3泊4日で旅行へ行く計画を立てました。
この時期が1番楽しかったように思います。
遠足前ってドキドキ、ワクワクしますよね
彼はずっと彼女いなかったので、彼女と旅行自体をしたことがなかったそう!
旅行の計画をたてたとき、彼の方がテンション高かったです
彼にも『彼女と旅行へ行く』という夢があったんですね。ずっと叶えたかったみたいで、彼もまた夢を1つ叶えようとしていたのでした
彼の仕事の都合がつき、3泊4日の旅行が決まりました
旅行サイトとにらめっこ、と言っても予算というものがあるのでどれくらいの宿にしたらいいか悩んでいました
私としては、1泊15,000円前後が相場かなと思っていました
彼に相談すると、『値段気にしなくていいから選んで』と。
え??
まさか、旅行代も全部払ってくれるつもりで言ってるの?
どこまで気前がいいのか、彼は。さすがにそこまでしてもらうのは良くないと思いました。
私が「ここいいと思う!」と彼に伝えると、彼が宿を予約してくれました。
じゃらんとか楽天トラベルとか、一休とか使えば安いのに電話で直接予約してしまいました。
ポイントもったいない…
私は普通の人なので、旅行サイトの安くなったプランを選んでサイトからポイントもらって、次の旅行にはポイントで支払ってとかするんだけど、彼はまったく気にしていない様子
私が普通だと思うんだけど、お金がある人は気にしないんだね
予約を終えた彼は、『予約したよ!凄く楽しみ!』と興奮状態。彼の夢でもあった彼女との旅行がよっぽど嬉しかったんだと思います
まさか、私が相手になるなんてね
私が「浴衣を着て街を歩くの楽しみだね」と言うと『hikikoちゃん見られるの嫌』って怒っていました。誰も見てないから…。
いつも寡黙な彼が、旅行を前にしてハイテンションです
彼『もう大好き!旅行マジ楽しみ。楽しみで楽しみでしょうがない。hikikoちゃんの浴衣姿を早く見たいー!』
私との温度差、彼そうとう嬉しかったんでしょうね
私「怪しい人からは逃げちゃお」
彼『逃げるの?逃げたら泣く。追いかけて捕まえる!』
なんて、バカな会話をしていました
電話よりLINEばかりする私たちでしたが、旅行のときばかりは電話でよくやりとりしました
電話やLINEで彼が旅行を楽しみにしている姿を目の当たりにして、楽しい旅行になればいいなあって漠然と思っていました
彼のニヤけた顔が浮かんで、幸せな気分になったのは言うまでもありません
旅行当日になりました。当日の天気は雨予報でした
午前に出発したときは曇り空でした
観光地までは車で3時間の距離、彼が運転してくれることになりました
私も運転しますが、方向音痴なところがあり運転はちょっと苦手…危険すぎるということで彼の車での旅行になりました
途中サービスエリアでお昼ご飯を頂きました
彼は注文するのも食べるのも早いので、普通スピードの私は彼を待たせてしまいます
メニューを即決する彼を見て「同じのにする」って言ったのは言うまでもありません
悩んでいる暇が申し訳ない、でも知らない場所に行くと目移りするよね
待たせてると思うと、急がなきゃって思う女性は多いはずです
私は結構お喋りなのですが、彼はお喋りではありません
沈黙もありつつ音楽を聴きながら過ごしました、凄く穏やかな人です
カーナビ見ながら目的地に到着出来る能力に感心しました、私には無理。知ってる道しか行けません
目的地に到着
ただ、駐車場が分かりにくくてグルグルグルグル回ってしまいました
宿に電話してやっと分かりました、私は役立たずです。入る場所ナビ見ても分からないという
宿の人が近くに出てくれて、無事到着することが出来ました
一安心です。良かった
着いたお宿は歴史があって、とても情緒のあるお宿でした
疲れも吹き飛び(運転したのは彼)テンション上がったのは私でした
いい感じ!
宿に着くと、宿の人から露天風呂の予約の説明を受けました。先着順らしいのです
私たちは、夕飯より先にお風呂に入ることにしました
露天風呂だったので解放感があり、とても気持ち良かったのを覚えています
とろとろした泉質で、お肌もしっとり
幸せとはこのことだなって心地よい風を感じていました
お風呂から上がり、夕飯まで時間があったので浴衣で街を散策しました
浴衣に着替えた私を見た彼『うわー!』と言っていました
外に出ると、お土産屋さんなどがたくさんあり飲み物を買ってお店や景色を散策しました
とても楽しいひとときでした
彼の【彼女と旅行がしたい】という長年の夢が叶った瞬間となりました
音信不通の物語
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